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QCon トラック紹介 「アジャイル・トラック」

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2009年4月9,10日に開催される、QCon Tokyo 2009のトラックをご紹介します。(参考記事) (QCon Tokyo 2009サイト)

QCon Tokyo 2009のセッションは、次の6つのトラックで構成されます。

  • Architecture
  • RIA
  • Agile
  • SOA/Cloud Computing
  • Ruby
  • Case Study

この記事では、Agileのトラックをご紹介します。Agileのトラックでは、アジャイルプロセス協議会副会長の平鍋健児氏、日本XPユーザグループの木下史彦氏、アジャイルとリーン開発のコーチであり認定ScrumトレーナーのHenrik Kniberg氏からのセッションを予定しております。

平鍋氏のセッションの内容をご紹介します。

講演タイトル:
現場力を高める見える化手法プロジェクトファシリテーション
~モチベーションアップのツールと場づくり~
講演内容:
近年のソフトウェアの短納期化・高品質化に対する要求へ応えるには、工学的手法のみでは限界があります。ソフトウェアは、人が人のために作るものであり、チームが情報を共有しながら課題解決するためには、現場力が必要です。
この講演では、アジャイル開発とトヨタ生産方式からヒントを得た見える化手法を使って、現場のモチベーションを高め、活性化することで生産性を伸ばす「プロジェクトファシリテーション」を、実践方法を交えてご紹介します。

木下氏のセッションの内容をご紹介します。

講演タイトル:
アート・オブ・アジャイル デベロップメント
~組織を成功に導くエクストリームプログラミングの道~
講演内容:
今年はKent Beckの『XPエクストリーム・プログラミング入門』が出版されてから10年の節目の年になります。エクストリームプログラミング(XP)というと初期の頃は開発者の楽しさのみが強調され、多くの誤解を生んできました。
10年の年月を経て、開発の現場でXPを実践している立場として、XPはもう開発者のためだけのものではない、確実にビジネスとつながっているということを実感しています。今回の講演では、顧客のビジネスに価値を届け、顧客の組織を成功に導くとともに、自分たちも成功するという観点で事例を交えながらXPを再発見していきます。

平鍋氏のセッションにてご紹介いただける「プロジェクトファシリテーション」については、オブジェクト倶楽部(リンク)に、記事と資料が掲載されています。(リンク)
この記事より特徴的なところを抜粋して「プロジェクトファシリテーション」をご紹介します。

個々人のスキルは重要です。そして、ここで取り上げるのは、集まった個人のスキルを100%以上に発揮させるチーム作りとしての、「プロジェクトファシリテーション(PF)」です。
(「オブジェクト倶楽部:プロジェクトファシリテーション」より引用)
PFでは、これらの手法から、特にプロジェクトのファシリテーションに関するものを取り出して、私たちの体験の具体例にて補強したものを紹介していきます。例えば、具体的には「朝会」という朝のミーティングの仕方、ホワイトボードの使い方などです。結果として、内容はソフトウェア開発に特化しないものになっています。
(「オブジェクト倶楽部:プロジェクトファシリテーション」より引用)

このようにプロジェクトファシリテーションとは、ソフトウェア開発以外も含めて現場の力を100%以上発揮させるためのものであり、今回のセッションも多くの方にとってヒントになると期待しています。

木下氏のセッションでは、XPを「顧客の組織を成功に導く」「自分(開発者)も成功する」という観点でお話いただきます。
セッションの紹介にもあるとおり「エクストリームプログラミング(XP)というと初期の頃は開発者の楽しさのみが強調され、多くの誤解を生んできました。」という事もあったようですが、現在では「XPはもう開発者のためだけのものではない、確実にビジネスとつながっているということを実感しています。」となっています。XPを再発見する良い機会になることでしょう。
XPについても、オブジェクト倶楽部にて説明されていますので、ぜひ、ご一読ください。 (リンク)

Henrik Kniberg氏のセッション内容はまだ決定していませんので、Henrik氏のプロフィールをご紹介します。
Henrik氏は、スウェーデンのストックホルムにあるCrisp社で、アジャイルとリーン開発のコーチをされています。Scrumの認定トレーナーでもあります。 Henrik氏は、「Scrum and XP from Trenches」というミニブックをInfoQに提供されています。このミニブックの日本語版が、豆蔵の後藤様の翻訳でInfoQ Japanから「塹壕よりScrumとXP」として提供しています。 (参考資料)
138ページもある大作ですので、ScrumやXPに興味のある方はぜひご覧いただき、QCon Tokyo 2009にもご参加ください。

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