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WS-DiscoveryおよびWS-DeviceProfileのパブリックレビュー

多くのWS-* スタンダード(参考記事リンク)やスペック(参考記事)について、何年間(参考記事・英語)にわたり議論(参考記事)してきたが、これまでに話題として持ち上がっていないのはWS-DiscoveryおよびWS-DiscoveryProfile(リンク)である。それらは2008年後半OASIS標準化(リンク)に適用された。技術委員会によくある質問(リンク)は、以下のとおりである。

この技術委員会は、WS-Discovery、SOAP-over-UDPおよびDevices Profile for Web Services (DPWS)スペックの標準化を目指している。...ハ イレベルでは、TCの目的はWebサービスを発見するための相互運用可能な方法を標準化して、エンタープライズサービスにしたり、デバイスやアドホック ネットワーク、もしくは細心の注意で管理され、制御されたネットワークに組み込むことである。TCの主な目標は、プリンタ、スキャナ、会議室にあるプロ ジェクタのようなデバイスに組み込まれたWebサービスと通信するために、Webサービス標準の軽量で相互運用可能なプロファイルを定義することである。

他のスタンダード/スペックと比べると、 WS-*の分野の研究は比較的穏やかであるにもかかわらず、WS-Discovery(リンク)は過去数年間にわたって確実に興味の対象(リンク)になってきている。 Jesus Rodriguez氏はWCFにそれを含めることについて、以下のように話している(リンク)

他のWS-*プロトコルに反して、WS-Discoveryはネットワークデバイスビルダーで広く導入されている。それは、そうしたデバイス間における対 話をスリム化するからである。たとえば、プリンタはWS-Discoveryを使用して、ネットワーク上に存在していることをアナウンスするので、印刷文 書を必要とするさまざまなアプリケーションによって発見される。Windows Vistaのコンタクトロケーションシステムは、WS-Discoveryに基づいたテクノロジーの別例である。

技術委員会には、IBM、MSFT、CAおよびRed Hatなどのsuspectの通常のリストがある(リンク)。今回OracleやSunは含まれていない。しかしながら、近ごろ技術委員会は現在の草案をパブリック レビューの場に推し進めることに合意した(リンク)。そこで、コメントを得たり、質問を受ける。スペックは以下のとおりである。

  • WS-Discovery Version 1.1.(リンク)
  • Devices Profile for Web Services Version 1.1.(リンク)
  • SOAP-over-UDP Version 1.1 (WS-Discoveryでマルチキャストメカニズムをサポートする)(リンク)

William Vambenepe氏(Oracle)は、以下のように述べる(リンク)

長年上記3つは、存在している。たいていはUSB/PnP/UPnPコミュニティ(Windowsボックスに物理的に接続されているデバイス)においてであるが、以下の2つの理由から、ときどきエンタープライズWS-*レーダースクリーンに急に現れる。
  • WS-Transferを使用する別のスペックとしてのWS-DD(WS-Managementおよび後のWS-MeXの具体化に加えて)、それゆえ(わたしの見解では、みじめな)権限として、スタンドアロンスペックにする
  • データセンターの管理(リソースの発見)に潜在的に役立つものとしての WS-Discovery

William氏はメンバーリストを調べ、それらの多くは開発中の標準の見込みのあるデータセンター関連のアプリケーションに関心を示していると仮定している。

NovellおよびRedHatは、データセンターの観点からというよりはむしろLinuxを実行しているデスクトップへ、デバイスを接続するという観点から競争をしているのだと考える。 CAおよびIBMは(デバイスに対する)Asset Managementの観点から、それに関わっている。いずれにせよ、Apple、Palm、RIM、Google (Android)またはSunは違う(JavaFX)。ハンドヘルドのデバイスはここでは対象から外れるのだと推測する。どちらかといえば、プリンタやカメラである。HPがそこにないのはどうしてかと、疑問に思う。

データセンターでWS-Discoveryが果たす役割があるのかどうか、氏は確信が持てていない。その環境がますます動的になっているとはいえ、それは 一般に「ゲストVM(新たなインスタンスの作成)やそれ以上(アプリケーションやサービスなど)」のレベルであり、そこではそれらの作成が十中八九、組織化される(サービスは、粒子と反粒子の組み合わせ(リンク)のように「ひょっこり現れる」ことは滅多にない)。そのため、リソースによって開始されたディスカバリメカニズムの必要性がなくなることを指摘している。氏は以下のように結論付けている。

物理的機器をほっておくもの。提供されている地点に接続されているサーバからWS-Discoveryを回復させる必要があるのか?この若干の同種環境に おいて、選択肢がある。また、UDPマルチキャストはデータセンターのはるか遠く彼方へ連れて行くだけである(少なくとも、拡張機能なしに)。なので、わたしの予測はノーである。しかし誰に分かるか?誰にも分からない。それが関係があると思うならば、草案は再考するために用意されている。

今のところ、Microsoftはこの標準化に関するほとんどの作業をこなしているようである(リンク)。いずれにせよWS-Discoveryは控えめに言ってもデスクトップの人気をさらいそうである。さらに前進するかどうかは、もちろん他の要因にかかってくる。

 

原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2009/03/wsd-wsdp

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