先週12月1日にAldonはAldon Agile Managerをリリースした。InfoQはAldonのチーフ製品ストラテジストDan Magid氏にこの新製品について話を聞いた。 Agile Managerは優れた計画、優先順位付け、協働環境を提供することを狙ったフリーのアジャイルプロジェクト管理ツールである。このコミュニティ構築ツールの初めてのリリースはバックログ管理にフォーカスし、プロジェクトマネージャが一度にすべてのユーザストーリーをコントロールできるリッチなウェブベースインターフェースを提供するものである。
Aldon Agile Managerをコミュニティサポートのもと構築することへのコミットメントと合わせて、Aldonは自身のバックログをウェブ上で公開した。 Agile Managerは現在、Internet ExplorerとFirefoxをサポートしており、Aldonは次回のリリースでChromeとSafariをサポートするつもりである。 加えて、サーバサイドではRedhat 5とCentOS 5をサポートしており、2011年初頭にはWindows Serverをサポートする予定である。
アジャイルエキスパートKelly Waters氏はAldon Agile Mangerの次のリリースの初期プレビュー版を受け取り、こんなことを言っていた。
彼らは、3-4ヶ月に一度製品の新バージョンをリリースしようとしていて、素晴らしいアイデアも持っている。私は特に気に入っているのは、ユーザストーリーをフィボナッチ数の大きさをもとにしたカラムにソートすることができるようにしている方法だ。また、ユーザストーリーを優先順位順に、同じように非常に見やすい方法で並べることができるようにする、素晴らしいプロトタイプも見ることができた。
Aldon Agile Managerは、スクラム、カンバン、CPや複合されたアジャイル方法論をサポートする予定である。 その意図は、アジャイルプロセスの中心的な内容をサポートすることである。それは、優先順位付け、切り分け、イテレーションへの割り当て、リリースへの割り当てなどである。 ターゲットとするユーザは、プロジェクトマネージャ、製品オーナー、そして、スクラム/カンバンチームである。ユーザがバックログ項目の状態を追跡する際に、Agile Managerはタスクフローの管理をサポートし、ユーザがどういうステージにいるかについての全体像を提供するようになっている。
最初のリリースは以下の機能を含んでいる。
- 製品とリリースのバックログ管理：バックログ画面は製品バックログまたはリリースバックログの高度な状態を示す。そこで、ユーザは優先順位をつけたり、確認したり、ランク付けをおこなったり、機能要求や強化の要求、不具合修正を登録したりする。
- インライン編集：バックログの特定の項目を素早く編集することができるため、ユーザは編集機能を実行するために別の画面に移ることなく素早く変更を実行することができる。
- ダイナミックソート：バックログを何度も並び替えて、もっとも優先度の高いストーリーを上に持ってきたり、最新のリリースを最初に表示したりすることができる。
- 複数同時編集と削除：複数のストーリーを一度にまとめて編集したり削除したりすることができるので、容易にバックログを更新できる。
- ストーリーの詳細ビュー：各ストーリーの詳細—状態、プロセスの状態、製品、リリース、ストーリータイプ、タイトル、優先度、説明、カテゴリ、ポイント—を表示、追加、変更することができる。
- 複数同時リリースのプランニング： ユーザは製品バックログからリリースを作成することができ、ストーリーを指定のリリースに移動することができる。ユーザは前もって複数のリリースを計画することも可能である。
- 簡単なストーリー割り当て： ユーザはマウスを1クリックするだけでストーリーをリリース間で移動したり、バックログの中に戻したりことができる。
AldonはAgile Manager毎日社内で利用しており、新バージョンを3ヶ月おきにリリースする予定である。コミュニティーが決めたなら、さらに頻繁にリリースする準備もある。真のアジャイル精神においては、コードは各イテレーションの最後には製品としてリリース可能であり、即座に一般にも利用可能になっていることだろう。興味がある人がいたら、Aldon Agile Managerは自由にダウンロードして利用することができる。