GoogleはGAEのSDK 1.5.2でGoのサポートを追加した。開発者はLinuxとMac OS XでGoアプリケーションを書いてテストし、GAEで動かすことができる。
Google App Engine SDK 1.5.2には、新たにGoを使ってアプリケーションを構築し、GAEで動かすためのツールが含まれている。GoはGoogleお気に入りの言語で、Cに似ているが、動的型付け、リフレクション、ガベージコレクション、並行性、並列性といった機能が追加されている。
SDKにはPython Development Serverが含まれている。これは、GoアプリケーションをGoランタイム環境で動かすために、GAEにアップロードする前にローカルで走らせてテストするサンドボックスを提供する。サーバはDatastoreおよびGAEサービスをシミュレートするため、開発者はほとんどのアプリケーションをローカルでテストできる。
SDKにはソース変更時の自動リビルドを備えたビルドサービスが組込まれており、ユーザが直接コンパイラを扱う必要はない。
GoアプリケーションはDatastore、Blobstore、Channel、Mail、Memcache、Task Queueといった標準サービスすべてにアクセスできるが、サンドボックスによる制限がいくつかある。例えば、アプリケーションはローカルファイルシステムや任意のネットワークコネクションに書き込みできない。Goランタイム環境はgoroutinesをサポートしている。これはまだ単一スレッドに割り当てられ、並列実行をサポートしていないが、今後提供されるかもしれない。
開発者はGAE Go環境はまだ実験段階であり、商用アプリケーションを書き始めるのはまだ賢明ではないことを忘れないようにしよう。SDKはLinuxとMac OS Xで、32ビットと64ビット両方で利用できる。GoがWindowsに移植されればすぐに、Windowsでも利用できるようになるだろう。Go Windows Support Wikiページによると、作業は進行中だがまだ完了していないようだ。