今月初め，SOASTAとCloudBeesがJenkinsのプラグインをリリースした。継続的インテグレーション(Continuous Integration/CI)サーバであるJenkinsで，モバイルデバイスの実機を使用した自動テストを行うためのプラグインだ。SOASTAがリリースしたこのプラグインには，Jenkinsの作者であるKohsuke Kawaguchi氏の手による最適化が含まれている。最低限のSOASTA CloudTest Server設定情報を入力するだけで，モバイルデバイス上でテストを行うビルドステップの実行が可能になる。
CloudBeesのアーキテクトも兼ねるKohsuke Kawaguchi氏は，公式プレスリリースを通じて次のようにコメントしている。
SOASTAがJenkinsプラグインをオープンソースにしてくれたことで，SOASTAの製品知識とJenkinsコミュニティの経験を持ち寄って，コラボレーションが実現できたことに感謝します。私たちの協力，それは皆にとっての勝利です。今後さらに多くの企業が，同じ道をたどってくれることを期待しています。
プラグインを有効にすることにより，Jenkinsのジョブ生成で以下のビルドステップが可能になる。
- アプリケーションのタッチテスト対応 – アプリケーションのソースコードに TouchTest ドライバライブラリを追加する。
- iOSアプリのデバイスへのインストール – アプリの最新バージョンを対象としたテスト実施を保証する。
- コンポジションの実行 – CloudTestコンポジションを実行して，その出力を保存する。
- iOSデバイスの起動 – アタッチされているiOSデバイスを起動してMobile Safariをオープンする。
- iOSデバイスの再起動 – アタッチされているiOSデバイスをリブートする。
SOASTAの自動テストはiOSおよびAndroidモバイルデバイスに対応するが，Androidプラットフォームでは上記のビルドステップのすべては動作しない。CloudBeesとSOASTAはさらに オートメーションを通じたモバイルテスト に関する１時間のウェビナ(webinar)を実施して，新プラグインの実践的な使用方法を紹介した。コミュニティのメンバがプラグインの 技術的詳細を理解 して，必要に応じて拡張できるように，ソースコードはGitHubで公開されている。