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FirefoxがFlash以外のプラグインサポートを終了

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原文(投稿日:2015/10/14)へのリンク

MozillaはFirefoxのNPAPIサポートを2016年で終了すると発表した。引き続きサポートされるプラグインはFlashのみとなる。

誕生から20年を迎えるテクノロジであるNPAPI(Netscape Plugin API)は,“ハングやクラッシュ,セキュリティ上の問題,およびコードの複雑さのおもな原因”であるとして,Googleから批判されている。そのGoogleが今年になって,ChromeでNPAPIをサポートしないことを決定した。Microsoftもまた,同社の最新ブラウザであるEdgeでのActiveXプラグインのサポートを中止するとともに,Web APIを使用したソリューション開発を開発者に求めている。

これらに続いてMozillaは先日,NPAPIのサポートを段階的に廃止すると発表した。開発者には2016年末まで,プラグイン移植の時間的猶予が提供される。MozillaでFirefox Quality Engineeringを統括するBenjamin Smedberg氏のブログ記事によると,プラグインはいまや”Webユーザにとって,パフォーマンス上の問題やクラッシュ,セキュリティ問題の根源”であることは間違いなく,“サイト管理者は2016年末までに,Firefoxの前バージョンに対して,プラグインの使用を廃止するための準備を行う”必要がある。このような処置が可能になったのは,かつてはプラグインを通じてのみ可能であった機能の大部分がブラウザに含まれるようになったためだ,と氏は考えている。さらに氏は,近く公開予定のWindows用Firefox 64ビット版では,プラグインをサポートしないことも付け加えた。

唯一の例外はFlashだ。Mozillaは,“大部分のユーザにとって,Flashが今でもWebエクスペリエンスの共通部分である”ことから,サポートの継続を決定した。しかしUnityやJava, Silverlight, Adobe Acrobatは使えなくなる。ネイティブAPIのアクセスが必要な製品の開発者の中には,不満を訴えるものもある。Smedberg氏は彼らに対して,完全にネイティブなアプリケーションに移行するか,プラグインをasm.jsあるいはWebassemblyにリコンパイルするか,あるいはFirefoxが新たに提供するweb APIを使うように書き直すことを勧めている。さらに氏は,Mozillaが引き続き,“サイトがプラグインから他へ切り替えできるようにするための機能を優先”していくことにも言及している。

今回の発表により,NPAPIの対応をいまだ公表していないメジャーブラウザは,Safariを残すのみとなった。Mozillaがサポート廃止を決定した以上,AppleがNPAPIを離れる可能性は非常に高いだろう。

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