Visual Studio 2017の公式リリースに合わせて、人気のProductivity Power Tools (PPT)エクステンションがアップデートされ、Microsoftから公開された。今回のエディションでは、VS2017用に15のエクステンションが更新されている。
PPTのメリットのひとつは、開発者がどのコンポーネントを頻繁に使用しているかをMicrosoftが追跡できることだ。これによって、利用度の多いものについては、将来的にVisual Studioへの統合を検討することが可能になる。その一例がStructured GuidelinesのVS2017への追加である。これはStructure Visualizerという名称で、VS2015用のProductivity Power Toolsに含まれていたものだ。
MicrosoftのJustin Clareburt氏が各エクステンションの要約を紹介している。
- Align Assignments: 代入式を整列するコマンドをVisual Studioに追加する。デフォルトではCtrl+Alt+]にバインドされている。
- Copy as HTML: 選択したエディタテキストをHTMLフォーマットでクリップボードにコピーする機能を追加する。
- Ctrl+Click Go To Definition: Ctrl+クリックで、カーソル位置にある識別子の“定義に移動”する。
- Custom Document Well: Visual Studioのドキュメントタブ(document well)の動作のカスタマイズを可能にする。
- Double-Click Maximize: ウィンドウヘッダのダブルクリックによる最大化とドッキング。
- Editor Guidelines: 垂直列のガイドラインをエディタに追加する。
- Fix Mixed Tabs: タブとスペースの混用を検出し、自動的に修正するための機能を提供する。
- Match Margin: キャレット位置の単語にマッチするものについて、スクロールバー内にマーカを描画するとともに、エディタ内でそのテキストを強調表示する。
- Middle-Click Scroll: マウスの中央ボタンのクリックによるエディタペインのスクロールを可能にする。
- Peek Help: F1ヘルプをエディタ内にインライン表示するコマンドをVisual Studioに追加する。デフォルトではAlt+F1にバインドされている。
- Power Commands for Visual Studio: Visual Studio IDEの便利なエクステンションのセットで、Usingの削除とソート、パスのコピー、コマンドプロンプトのオープンなどが含まれている。
- Quick Launch Tasks: Quick Launchツールへのアクセスとタスク設定の機能を追加する。
- Shrink Empty Lines: テキストや数字が含まれていない行を縮小して、エディタ内により多くの行が表示できるようにする。
- Solution Error Visualizer: ソリューションエクスプローラ内のエラーと警告を強調表示する。エラータイプによるフィルタリングも可能。
- Time Stamp Margin: デバッグ出力ウィンドウ内にタイムスタンプのマージンを追加する。
PPTの全コンポーネントが利用可能なインストールバンドルが提供されており、使用したくないものについては、エクステンション単位で個別に無効化することができる。エクステンション開発に関心がある、あるいはプロジェクトにコントリビュートしたい開発者は、GitHub上にあるPPTのリポジトリを参照することが可能だ。
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