BT

最新技術を追い求めるデベロッパのための情報コミュニティ

寄稿

Topics

地域を選ぶ

InfoQ ホームページ ニュース Java EEは今後JCPを使わず

Java EEは今後JCPを使わず

原文(投稿日:2018/01/17)へのリンク

A note to our readers: As per your request we have developed a set of features that allow you to reduce the noise, while not losing sight of anything that is important. Get email and web notifications by choosing the topics you are interested in.

オラクルは今後のJava EEの拡張に対してJCP (Java Community Process)を使うことを支持、推奨していない。オラクルのシニアディレクタでWebLogic Serverのプロダクト管理をしているWill Lyons氏はEE4Jコミュニティtへのeメールでこのニュースを述べている。発言はJava EE 8仕様のメンテナンスリリース(MR)ガイドラインについてのeメールにあった。

オラクルはJava EE 8仕様の機能拡張に対して、EE4J駆動のプロセスの利用を推奨し支持します。今後のJava EE 8に対するどのような機能拡張であってもJCPプロセスの利用は推奨、支持しません。しかし、Java EE 8仕様のMR提供に対して妥当な理由がある場合もあるでしょう。

Lyons氏は続けてこう述べている。メンテナンスリリース(MR)への妥当な理由には仕様の正誤表の修正やセキュリティ脆弱性への取り組み、EEとSEでどちらが合うのかをより正確に区別できるようにすることが含まれる、と。EEとSEで共有する技術はJEP 320でカバーされており、CORBAやJTA、JAX-WS、JAXB。JAF。webサービスでの共通アノテーションが含まれる。

jcp.orgによると、JCPはJava技術に対して標準技術仕様を開発するメカニズムである。あらゆる人に対して開かれており、Java Specification Requests(JSR)に対するレビューやフィードバックの提供には誰でも参加できる。誰でもJCPメンバーに登録でき、その後JSRのエキスパートグループに加入できる。メンバは自身のJSRの提案の提出さえできる。

EE4J FAQに、こんな質問がある。EE4JはJCPプロセスを使うのでしょうか?

おそらくEE4Jは新しいプロセスを定義します。プラットフォームの進化のためです。JCPを継続して利用するかに関する質問のほとんどは仕様策定プロセスにとくにフォーカスしています。仕様策定プロセスはEE4Jでこれから定義されます。仕様はJCPの外で進化する可能性が高いと私たちは今考えており、より早く、柔軟で、オープンなEE4Jのプロセスは既存のJCPプロセスに結びつけられません。しかしこのプロセスはまだ設計していません。

続けて、プロジェクトの優先事項としてはオラクル主導のJava EEプロジェクトをEclipseファウンデーションに移管することであると言っている。プロジェクトの移管には参照実装とTCK(互換性テストキット)、ドキュメントを含む。既存仕様の再ライセンスは含まない。既存仕様は既存のjavax.*名前空間が使え、既存のJCP仕様名(Javaサーブレット)はそのまま使われる。

関連するニュースで、Java EEガーディアンズがコミュニティ共同でのJava EEのネーミングとパッケージングに関する公開書簡を公開している。書簡ではオラクルとその他のEE4Jステークホルダに依頼している。

  1. 新しいプラットフォームがJava EEという名前を維持できるようにする
  2. 既存の技術で既存のjavax.*パッケージを使えるようにする
  3. 新しい技術ではjavax.enterpriseパッケージを使えるようにする

オラクルからの最初の返答では2番目はかまわないが、"Java EE"という名前とjavax.*というパッケージ名はトレードマークとしてのJavaを利用し、“これらの技術のソースがオラクルとオラクルが管理するコミュニティプロセスであることを意味してしまう”としている。

EE4Jプロジェクトの状態を追うには、プロジェクト憲章The Aquarium Blogを見るか、ee4jコミュニティメーリングリストに加入してほしい。

 
 

Rate this Article

Adoption Stage
Style
 
 

この記事に星をつける

おすすめ度
スタイル

BT