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OpenStack Foundationが新たなコンテナプロジェクトを発表

原文(投稿日:2017/12/11)へのリンク

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OpenStack Foundationは、Kata Containersという名のコンテナプロジェクトを新たに発表した。IntelのClear ContainersとHyperのrunVプロジェクトのコントリビューションから生まれたプロジェクトだ。Open Container Initiative (OCI)とKubernetesのContainer Runtime Interface(CRI)との互換性を持ち、仮想マシンとコンテナ、両方のメリットの提供を目的とする。

同プロジェクトは、IntelのClear ContainersHyperrunVプロジェクトのコードから立ち上がったものだ。Clear Containersは、IntelのVTテクノロジを使用することにより、軽量な仮想マシン内でコンテナをローンチする。もともとは、カーネルのセキュリティ問題に対処する目的で始められたプロジェクトだ。Clear Containersランタイムは、軽量仮想マシン上のカーネルインスタンスで各コンテナをローンチすることにより、カーネルを共有することに起因する問題の回避を図っている。HyperのrunVは、コンテナのフォーマットとランタイムを定義した標準であるOCIランタイムに準拠した実装である。Hyperのプロジェクトは“コンテナハイパーバイザ”として機能し、XenとKVMの両方をサポートする。2つのプロジェクトはKata内で併用可能で、その場合、コンテナはrunV内でローンチされる。

数日前のKubecon / CloudNativeConでの講演によると、基盤技術である“仮想化コンテナ”は、ハイパーバイザによって直接管理されたコンテナを実行する。Kubernetesによって管理されるコンテナを運用するマルチテナント環境では、テナント間の分離が最も重要である。各テナントのコンテナを異なるVM上で実行すれば、ある程度の分離は達成できるが、Hyperの場合にはその必要はない。各コンテナは個別のVM上で動作するのではなく、単一のハイパーバイザによって個別に管理されるからだ。

画像提供 : https://docs.hyper.sh/Introduction/what_is_hyper_.html

既存のOpenStackコンテナプロジェクト – MagnumとZun – は、OpenStackデプロイメント内での他のコンテナ技術やオーケストレータの利用を容易にする。Magnumでは、コンテナをデプロイする“ベイ(bay)”をユーザが作成できる。作成したベイはKubernetesDocker SwarmあるいはMesosでオーケストレーションすることができる。もうひとつのプロジェクトであるZunは、さまざまなコンテナテクノロジで運用されるコンテナのローンチや管理のためのOpenStack APIを提供する。これらとは対照的にKataでは、セキュリティの確保と新標準への準拠の両立に重点を置いていると考えられる。

Kata ContainersプロジェクトはAgent、Runtime、Proxy、Shim、Kernel、QEMU 2.9パッケージングというサブプロジェクトで構成され、OpenStackのオープンガバナンスモデルの下で管理されている。

Clear Containersのプロダクトマネージャは、プロジェクトは現在開発中で、2つのプロジェクトの統合が進行中である、とコメントしている – “1.0のリリースは3月のタイムフレームでスケジュールされています。その時点で、runvあるいはCCを使用しているユーザのためのマイグレーションパスを用意する予定です。”このプロジェクトは、99cloud、AWcloud、Canonical、China Mobile、City Network、CoreOS、Dell/EMC、EasyStack、Fiberhome、Google、Huawei、JD.com、Mirantis、NetApp、Red Hat、SUSE、Tencent、Ucloud、UnitedStack、ZTEによってサポートされている。

 
 

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