注目されているのは、ほとんどが.NETコアであるが、開発はオリジナルの.NET Framework上で継続する。マイクロソフトは最近、ASP.NET、ADO.NET、WCF、WPF、さらにはWindowsフォームのアップデートと共に、.NET Framework 4.7.2のプレビュー版をリリースした。GitHubでリリースノートをすべて見ることができる。
ADO.NET
このリリースの大きなニュースは、Azure ADユニバーサルおよびマルチファクタ認証（MFA）のサポートである。他に、XEventがなくなったり、SqlBulkCopyの信頼性の問題など、多数のドライバのバグがある。
ASP.NET
ASP.NETの見出しを飾るのは、Page、Custom Handler、およびUserコントロールのための依存性注入のサポートである。詳細は、設計パターンと機能の点で、厳密にこれが意味するところではまだリリースされていない。
もう1つの機能は、CookieのSameSiteプロパティを制御する機能である。以前は、URL書き換えルールを使用してSameSiteを設定することしかできなかった。
基本クラスライブラリ
HashSetについては、パフォーマンスとメモリ消費の改善、デフォルト容量の指定方法、TryGetValueメソッド、およびLINQサポート用のToHashSet拡張メソッドが注目されている。
ConcurrentDictionaryではパフォーマンスの向上と新しいGetOrAdd/AddOrUpdateのオーバーロードを視野に入れている。
.NET Coreのコードを使用して、ReaderWriterLockSlimはライターの枯渇の可能性を減らし、複数のライターを同時に起動させないことで、競合にうまく処理する。
その他のマイナーなパフォーマンスの改善が、DateTime、ファイルとディレクトリの列挙、TextInfo、Comparer/EqualityComparer.Default、Buffer、およびManualResetEventSlimに対してなされている。
CLR
機能についてはほとんど変更ないが、今回のリリースでは、コード生成、ガベージコレクション、エラー回復/レポートなどの領域に対する多くの信頼性の修正が含まれている。
ClickOnce
ClickOnceマニフェストで高DPIサポートを有効にできるようになった。これは、一部の高解像度モニタに必要である。重要なアクセシビリティツールであるNarratorは、ClickOnceインストーラで正しく動作するようになった。
ネットワーキング
Uri、HttpClient、SmtpClient、Socket、およびWebSocketの重要なバグ修正があるが、新機能はない。
WCF
WCFの問題を診断するために使用されるSvcTraceViewerツールは、「より論理的」に考えられるようなUIに更新された。また、SvcConfigEditorツールもアクセシビリティ標準に準拠するように更新されている。
Windowsフォーム
DataGridView.DisposeがNullReferenceExceptionをスローするなどの長年にわたるバグが修正された。[編集者注：これは私が2008年に報告したものであることを願っています。]驚いたことに、DataGridViewにも新しい機能が追加されました。F3コマンドを使用して、テーブルの並べ替え順序を更新できる。
さらに重要なことに、ツールストリップのためにキーボードアクセシビリティをサポートするなどのアクセシビリティの問題に多くの取り組みがなされた。ただし、これらの変更をすべて取り込むには、アプリケーションを.NET Framework 4.7.2用に再コンパイルする必要がある。
Windowsワークフロー
いくつかの信頼性の問題は修正されたが、新しい機能はない。
WPF
メモリリーク、データ破損、クラッシュを扱うバグ修正。
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