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Eclipse Projectの17年目のリリースとなるEclipse Photonが、2018年6月27にリリースされる。リリースを前にした各マイルストンでは、新機能と注目すべき機能が目白押しだ。
マイルストン6(M6)には、EclipseプラットフォームやJava Development Tools(JDT)、Plug-in Development Environment(PDE)、Equinoxサブプロジェクト、さらにはJDTおよびEclipseプラットフォーム開発者向けにも注目すべき機能が提供されている。
Eclipseプラットフォーム
M5プレリリースマイルストンでは、Eclipseプラットフォームの変更点は多くなかったが、M6ではいくつかの変更が実施されている。
- Project Propertiesダイアログに、プロジェクトのNatureを追加または削除するページが追加された。
- ColorsおよびFontsの設定ページで、テキストエディタのRange Indicator Colorオプションがサポートされるようになった。
- Darkテーマ使用時、テキストエディタのRange Indicator Colorオプションによるスタイリングがサポートされるようになった。また、Word WrapとShow Whitespaceのアイコンがより視覚的にアピールするものになった。ポップアップダイアログやテキストエディタも、すべてが視覚的に改善されている。
- ワークスペースでは、Workspace Preferencesページの設定により、複数のプロジェクトを並列的にビルドできるようになった。
- アクセスしたすべてのファイルが、手作業による介入なく自動的にリフレッシュされるようになった。
- すべてのファイルパス(重複を含む)がOpen Resourceダイアログ上で表示されるようになった。
Java Development Tools (JDT)
M6プレリリースマイルストンでは、JDTがいくつか変更されている。
- アノテーションベースのnull解析を使用する場合、アノテーションされていない場所を暗黙的に
@NonNull
とアノテートされたものと想定する方法の定義が増えた。 - テストソースでのJavaアノテーションプロセスの実行がサポートされた。
- Darkテーマがリンクや継承メンバの色分けによって改善され、可読性が向上した。
- All GenerateでOKに代えて動詞が使用されるようになった。
- Package Explorerでのライブラリのソート順としてアルファベット順が設定可能になった。
- Javadocのタグが名前や説明で整列できるようになった。
- 新しいQuick Fixがエディタから起動可能になると同時に、未解決のモジュールによって報告された問題を解決できるようになった。
- Java 9(あるいはそれ以降)のプロジェクトを生成する場合に、
module-info.java
ファイルを生成するオプションが追加された。
Plug-in Development Environment (PDE)
M6プレリリースマイルストーンでは、PDEがいくつか変更されている。
- プロジェクト名が
.test
または.tests
で終わる、あるいは.tests
を含むプラグインオブジェクトのソースフォルダが、テストソースを含むものとしてマークされるようになった。 - Repositoriesコマンドから“Update IU Versions”を使用して、すべてのユニットのバージョン属性を最新バージョンに更新できるようになった。
.tagret
ファイルのソースエディタのテキスト色が、Darkテーマで読みやすいものに変更された。
Equinox
M6プレリリースマイルストーンでは、Equinoxがいくつか変更されている。
- SHA-256
MessageDigest
実装が、アーティファクトのデータ整合性チェックに使用されるようになった。 - アーティファクトのチェックサムアルゴリズムとして、任意の
MessageDigest
実装が使用可能になった。
JDT開発者
M6プレリリースマイルストンでは、JDT開発者向け変更の数は多くない。リカバリ付きのパッケージバインディングが導入されて、問題のある場合にnull
を返すことが可能になった程度だ。
プラットフォーム開発者
M6プレリリースマイルストンには、プラットフォーム開発者向けの変更がいくつかある。
- 0}InjectionException、
IInjector
、InjectorFactory
を含む、org.eclipse.e4.core.di
パッケージがAPIとしてリリースされた。{ FontMetrics
に、Font
の平均文字幅を倍精度浮動小数点で返すメソッドgetAverageCharacterWidth()
が追加された。Gtk
のDateTime
でローカライズされた日付形式がサポートされた。- 独立したプロジェクトを並列ビルドする場合に使用する、スレッドおよびジョブの数を設定するオプションが追加された。
Eclipse PhotonのM6プレリリースマイルストンに関する詳細は、“Eclipse Project Photon (4.8) M6 - New and Noteworthy”で確認できる。今回紹介した機能は、これまでのプレリリースマイルストンビルド以降に新たに追加されたものだ。
InfoQ Javaホームページにアクセスして,Java関連の最新ニュースを確認することも可能だ。
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