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Microsoft Build 2018初日の基調講演にCEOのSatya Nadella氏が登壇

| 作者: Michael Stiefel フォローする 6 人のフォロワー , 翻訳者 h_yoshida _ フォローする 1 人のフォロワー 投稿日 2018年6月11日. 推定読書時間: 9 分 |

原文(投稿日:2018/05/07)へのリンク

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Microsoft CEOのSatya Nadella氏が本日、ワシントン州シアトルで開催されたMicrosoft BUILDカンファレンスで基調講演を行った。

基調講演は2部構成で行われ、第1部では、Microsoftとテクノロジコミュニティが現在直面する機会と責任が取り上げられた。続く第2部では、カンファレンスの現在の焦点であるインテリジェントクラウドとインテリジェントエッジ、特にAzureとMicrosoft 365が紹介された。

機会と責任

産業革命後の電力と同じように、コンピューティングパワーは現代の経済において見えざる存在になりつつある。銀行や農業、工場、車両などの分散コンピューティングは、分析の対象となる膨大なデータを作り出している。これが機会だ。

では責任とは何か?

テクノロジはすべての人々に対して公平な成長を促し、テクノロジへの信頼を築かなくてはならない。これはつまり、テクノロジの影響は現実の人間生活と両立されるものでなければならない、将来の世代に対する影響を考慮しなければならない、ということだ。選択を行う上では、3つの基本原則が存在する。

第1の原則はプライバシだ。Microsoftでは、今月から発効するEUの一般データ保護規則(GDPR)に準拠するために、数百名のエンジニアが作業している。さらには、顧客が現在および将来にわたってこの規約に準拠するために、継続的な支援を行うことも約束している。Microsoftは米国政府と協力して、プライバシとCLOUD Actの法令執行のニーズとのバランスを取るためのフレームワークの構築作業を進めている。ユーザがコントロールを維持しつつプライバシを維持するための、国際的な枠組みが必要なのだ。

第2の原則がサイバーセキュリティだ。Microsoftでは、民主主義的プロセスを擁護する政治運動や市民グループとの協力活動を通じて、民主主義の保護を支援するプログラムを策定している。同社は、世界中の市民の保護を目的とした、34企業からなるコンソーシアムを主導している。これはディジタル上のジュネーブ条約に向けた第1歩である。

第3の原則は倫理だ。人工知能の目的は、コンピュータが行うべきものでなければならない。同社は社内に倫理委員会を設置し、開発中の製品全体を監督している。AIツールは優れたAIを手にするためだけでなく、優れた選択を支援する手段として、デザイナや開発者の手に渡されなくてはならない。これは最優先のエンジニアリング要件だ。データの出所を示すデータシートは、組み込まれた単語の“バイアス除去”の一助として利用できる。データの学習とトレーニングにおいては、準同型暗号(homomorphic encryption)などのテクノロジを採用した組織間データフローによるプライバシ保護が開発中だ。

プラットフォームテクノロジ

Microsoftは、他の企業がさらなるテクノロジを構築し、彼らの製品が統一のとれたものになるためのテクノロジを構築したいと考えている。Microsoftの成功は、顧客の成功がもたらすものに他ならないからだ。

Microsoft AzureとMicrosoft 365はインテリジェントクラウドとインテリジェントエッジへ、ユビキタスコンピューティングのファブリックからクラウドへ、そして物理的な世界(エッジ)への移行を推進する。このためのアプリケーションモデルが分散であり、イベント駆動であり、サーバレスなのだ。Azureは世界規模のコンピュータとして建設されており、他のどのパブリッククラウドよりも多くのリージョンと認証を持つことで、ディジタル主権(digital sovereignty)と規制要件の要求を充足する。

Azure、Azure Stack、Azure IOT Edge、Azure Sphereは、新たなコンピューティングモデルの基礎となる。

公開からちょうど1年を経たAzure Stackは、ネットワーク的に分離された油田でコンピュータ処理を行う必要のあるChevronにおいて、同社のシナリオをサポートしている。Schlumbergerでは、これをパブリッククラウドと併用してコンピューティングファブリック上に環境を構築し、データの所在に関わらずコンピューティング可能としている。

エッジデバイスにインテリジェンスと分析機能を提供するAzure IOT Edgeは、LinuxでもWindowsでも動作する。現時点では、ランタイムはオープンソースである。

ホームセキュリティと工業安全を目的としたVision AI Developer Kitに関連して、Qualcommとの新たなパートナシップが発表された。クラウド上でトレーニングした結果を、カメラにデプロイすることが可能になる。Developer Kitは今年末の提供を予定している。

ドローンの世界的リーダであるDJiが、Windows 10用のドローンSDKを開発中だ。すべての飛行制御とデータ転送によって、パーソナルコンピュータでDJIのドローンを直接コントロールすることができる。

IOTデバイスはよりインテリジェントになりつつある。Rockwell Automationでは、欠陥や異常の自動検出にIOTを使用している。ビデオをクラウドに送信する必要はなく、ローカルでアラートを発行することが可能だ。

作成したMLモデルはカメラあるいはドローンに配信することができる。Azure Edgeをドローンに搭載することも可能だ。

RSAカンファレンスで発表されたAzure Sphereは、セキュアなマイクロコントローラを実現するためのセキュアなオペレーティングシステムで、Azureとプログラミングモデルを共有する。Azure Services — コンピューティングとAI — は、Raspberry PIと同サイズのデバイスでも展開可能だ。

音声翻訳、テキスト読み上げ、OCR認識などのAzure Cognitive Servicesは、独自のモデルにカスタマイズしてアプリケーションに組み込むことができる。例えばTwitterでは、すべてのツィートの翻訳に言語変換を使用している。

中国のロボットメーカであるRooboが、スマートスピーカハードウェアSDKを開発した。これを使えば、あらゆるデバイスでマイクロスピーカが実現できる。周囲雑音が多く音量の低いシナリオにおける音声認識は、その代表的なユースケースだ。

Project Kinectは、KinectテクノロジをソフトウェアおよびAI開発者の手に取り戻すもので、空間認識、骨格追跡(skeletal tracking)、物体認識、強力なセンサ、超広角視野(ultra-wide field of view)などが含まれている。

会話型AIもこのテクノロジのターゲットだ。ユーザを支援するため、ブランド名の付いたエージェントを立ち上げて、複数のディジタルアシスタントを対象とした対話を可能する。ボットは新たなアプリと考えられる。新しくなったBOTフレームワーク機能には、会話型インターフェースの他、カスタムスピーチやカスタムパーソナリティといったカスタマイズ機能も含まれている。

アプリケーションはSkypeやFacebook、Cortanaといった、すべてのチャネルとディジタルアシスタントに組み込まれ、どこからでも利用することができる。これを可能にするため、会話型システムは個々のプラットフォームを実現するテクノロジとは切り離されている。

ツールとフレームワーク

すべてのレイヤにオープン性が組み込まれているため、モデル構築に任意のフレームワーク(Tensor Flow、CNTKなど)を選択できると同時に、ONNX(Facebookが開発したニューラルネットワーク交換フレームワーク)やハードウェアアクセラレーション、CORE MLやWinidws MLを利用することも可能である。ひとつのプロセスにロックインされる必要はない。

Project Brainwaveは、リアルタイムAIをエッジに提供する分散インテリジェンスフレームワークである。マシンラーニングモデルのエッジへのデプロイが可能になる。

Microsoft 365は、マルチセンスおよびマルチデバイスのエクスペリエンスを目的として設計されており、WindowsとOfficeに連続したエクスペリエンスを提供する。スマートフォン上でのアプリの使用、車内でSkypeを使ったミーティング、PCでの作業、Surface Hubのような大画面デバイスでのミーティングなどが可能になる。1日の間に複数のデバイスを複数の場所で、複数のセンスで、複数の人々を使うことができる。

オペレーティングシステムプラットフォームはハードウェアを抽象化し、アプリモデルがより高いレベルで動作できるようにする。Microsoft GraphはそのAPIを拡張して、スマートフォンをPCの第2画面にすることや、あるいはPCをスマートフォンの第2画面にすることを可能にする。Officeは本質的にマルチデバイスアプリケーションであり、例えばExcelからクラウド機能を呼び出すことができる。

CortanaはWindows Shellの一部であり、TeamsとOutlookにも組み込まれている。Cortanaでは、他のパーソナルディジタルアシスタントとも会話可能になる。その例として、CortanaとAlexaの統合がベータ提供されている。

Microsoft GraphはMicrosoft 365の下に位置して、明示的に表現されたイベントを備えている。開発者が個人および企業に属するデータを使用するには、明示的な同意を提示しなければならない。Graphには拡張性があり、アプリをその一部とすることが可能だ。

現在のところ、ディジタルアーティファクトをGraphに組み込むにはスキーマ化が必要だが、将来的には物理的な世界のデータ — 空間データ、病院データ、工場データ、オフィスデータ — をGraphに組み込むことが可能になる。例えばHoloLensは、空間データをMicrosoft Graphに取り込むためのものだ。

AI for Accessibilityが発表され、AIを使って障害を持つ人々のためのテクノロジを開発する研究者や開発者に対して資金が提供されることになった。

最終的な目標は、より多くの人たちや組織に力を与えることだ。

 

 
 

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