BT

最新技術を追い求めるデベロッパのための情報コミュニティ

寄稿

Topics

地域を選ぶ

InfoQ ホームページ ニュース 2018 Node.js User Surveyレポートが急速な普及の継続を明らかに

2018 Node.js User Surveyレポートが急速な普及の継続を明らかに

原文(投稿日:2018/05/31)へのリンク

読者の皆様へ: 皆様のご要望にお応えするべく、ノイズを削減する機能セットを開発しました。皆様が関心をお持ちのトピックを、EメールとWeb通知で受け取ることができます。新機能をぜひお試しください。

2018年3月31日、Node.js Foundationは2018 User Survey Reportを、100ヶ国以上の1,600人を越える参加者から得た洞察とともにリリースした。Node.jsの利用は急速に増え続けており、回答者の3/4が来年はさらに広範に利用する計画であると回答している。また、2017年版の報告書に比較して、習得の容易性が大幅に向上したことが報告されている。

Nodeの採用率や利用の急速な増加を示す指標は、この調査だけに限らない。ModuleCounts.comによると、NodeのパッケージレジストリNPMは毎日507パッケージ増加しており、その次に大きなレジストリの4倍以上となっている。2018 Stack Overflow Surveyでも同様の結果が示されており、JavaScriptが最も一般的に使用されている言語であり、Node.jsが最も広く使用されているフレームワークである、とされている。

JavaScriptエコシステムの急速な成長により、Web開発の世界だけでなく、ソフトウェア開発全体がJavaScriptによって占められるのではないか、と考える人々が現れている。“What If JavaScript Wins”と題したブログ記事で、Anil Dash氏は次のように書いた。

この結果が示しているのは、JavaScriptがネットワークとしての脱出速度に到達して、関連技術のエコシステムになる可能性です。はっきりしておきたいのは、独占的な勝者というものは存在しない、ということです - ドメイン特有の言語には、独自の価値を持つ特有の分野が常に存在するからです。ですが、汎用目的のコーディングについてはどうでしょうか?スプレッドシートのマクロからIoTハードウェアに至るまでが、何らかのものをプログラム可能にする主要な手段のひとつとして、JavaScriptをデフォルトとして持つようになるのではないでしょうか。

しかし2018 Node User Surveyの結果は、この仮説を裏付けるよりも、逆にWeb開発者が中心であって、その他の領域では限定的であるという状況を描き続けているように思われる。調査結果では、Node.jsユーザの大部分(85パーセント)がWeb開発での使用であり、43パーセントが企業内の開発、13パーセントがビッグデータや分析、8パーセントが組込みシステムで使用している。しかも、JavaScriptエコシステムの成長が続いているにも関わらず、これらの数値は2017年の調査から実質的に変化していないのだ。

変わったことのひとつは、コンテナと“クラウドネイティブ(あるいはサーバレス)”の展開オプションを利用するNode.jsユーザの劇的な増加である。ユーザの58パーセントがDockerとKubernetesのいずれか、あるいはサーバレス展開オプションを採用している。AWSを主要な運用環境として使用するユーザが昨年の29パーセントから32パーセントへと引き続き増加している他、Heroku(前年比9パーセントから11パーセント)、Digital Ocean(同6パーセントから8パーセント)、Google Cloud(同3パーセントから5パーセント)、Microsoft Azure(同3パーセントから5パーセント)なども増加傾向にある。この増加は主として、オンプロミスのデプロイメントの犠牲や、IBM BluemixやRedhat OpenShiftといった他のクラウドプロバイダの低下によって実現している。

Node.jsの習得が“簡単”であったと答えた経験2年未満のユーザは、2017年の36パーセントから43パーセントに増加しており、習得が以前よりも容易になっていることを伺わせる。より経験豊富なユーザにおいても、習得が容易であるという回答が2018年では54パーセントと、2017年の51パーセントから改善されている。学習リソースの可用性と品質に対する満足度は大部分のトピック分野において高いが、運用におけるNode.jsの管理とNode.jsとセキュリティに関しては、より多くのリソースに対する大きな需要が存在する。

Node.js Foundationではレポートのインタラクティブなバージョンも用意しており、興味のある部分をより深く確認したり、データを地域別に分割することが可能になっている。無加工データをExeclファイルとしてダウンロードすることも可能だ。

この記事を評価

採用ステージ
スタイル

この記事に星をつける

おすすめ度
スタイル

BT