9月4日、Atlassianの共同CEOおよび共同創業者であるScott Farquhar氏は、Jira Opsと呼ばれる新プロダクトのローンチと、彼らがOpsGenieを買収することを発表した。
Jira Ops & OpsGenie: 強力なインシデント管理に書かれているように、Jira Opsは組織がインシデントを解決するための新プロダクトだ。インシデントからの学習と予防アクションのサポートを提供する。
DevOpsを用いている組織はJira Opsを使うことで、大きなインシデント中に対応チームの作業を調整し、ソフトウェア開発および運用の専門家間のコミュニケーションを支援することができる。
Jira OpsはJiraのワークフローエンジンに基づいている。Statuspage、Jira Software、Jira Service Desk、Confluenceといった他のAtlassianプロダクトと、Pagerduty、Slackといった非Atlassianプロダクト、そして新たに買収したOpsGenieとインテグレーション可能だ。
最近、AtlassianはSlackとの戦略的提携を発表した。Jira OpsはSlackとのインテグレーションを提供する。例えば、ユーザーはSlackチャンネルを使って問題について議論し、インシデント解決に関わる人たちとのトレース可能なコミュニケーションを作成できる。コミュニケーションを1つの場所に集めるため、SlackからJira Opsタイムラインに情報をプッシュバックすることもできる。
Atlassian Summit Europe 2018において、Scott Farquhar氏は新プロダクトであるJira Opsについて紹介した。彼はそれを「あらゆるインシデントに対応、解決し、そこから学ぶための場所」だと説明した。標準的な対応ワークフローと、インシデントから学習するための統合ポストモーテムサポートを提供するという。
AtlassianはJira Opsで独自の社内インシデント対応ハンドブックを用意しており、顧客はAtlassianで使われたインシデント対応プラクティスから学び、適用することができる。
また、Jira OpsはConfluenceと一緒に使うことで、インシデントを分析し、今後似たようなインシデントを防止するための学びを文書化し、共有することができる。
European Summitで、AtlassianはインシデントアラートソリューションであるOpsGenieを買収するための合意に入っていることも発表した。Farquhar氏は「迅速かつ信頼できるアラートは、インシデント対応で重要な最初のステップ」であり、OpsGenieはそれをJira Opsに加えるものだと述べた。
CEOで共同創業者であるBerkay Mollamustafaoğlu氏は、OpsGenieがAtlassianに加わるというブログ記事で、期待される恩恵について次のように書いている。
チーム間の無駄のないコミュニケーションとコラボレーションによって、インシデント管理のあらゆる側面を改善できると私たちは信じています。今日、私たちは新しいJira Opsに不可欠なパーツになることに興奮しています。アラートから解決まで、あらゆる重要な詳細を1つの場所で提供することによって、Jira OpsはソフトウェアおよびITチームがインシデントを管理するためのより良い方法を提供します。
Jira OpsはAtlassianのアーリーアクセスプログラムで利用できる。Atlassianはさらなる統合に向けて、OpsGenieチームと取り組んでいる。
InfoQの読者は、Atlassian Summit Europeのオープニングキーノートのビデオ(Building an Enduring Company and Navigating a Cloud & Server World)を視聴できる。
Atlassian Summit Europe 2018について、InfoQでは「アジャイルの世界におけるコンプライアンスとは」、「反省会での心理的安全性」、「Portfolio for Jiraのロードマップ作り」、「分散チームの同調を保つには」といった記事で取り上げている。
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