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リモートモブテストを成功させるには

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原文(投稿日:2020/01/16)へのリンク

リモートモブテストは実現可能だ。しかしそれには、適切なコミュニケーション技術と、全員を参加させるモデレータが必要であると同時に、リモートとローカルの間でドライバを頻繁に交代しなければならない。

Bredex GmbHのテクニカルテストコンサルタントであるMira Kottmann氏は、OOP 2020で、リモートモブテストについて講演する。このカンファレンスはドイツのミュンヘンで、2月3~7日に開催される。

講演の中でKottmann氏は、自身が従事したアジャイルチームにおいて、2名のチームメンバがリモート参加したモブテストを実施した際に、その実施方法を調整する必要が生じた経験について語る予定である。リモートチームメンバとコントロールをやり取りする方法を探る上で、氏らのチームは、最もうまくいく方法を探すためにさまざまなテクノロジを試行した。リモート参加者がモブテストに参加するためには、スピーカやカメラを加えることによるコミュニティ設備の拡張も必要になる。

講演では、氏らのチームが直面した課題と、リモートモブテストから学んだことについて論じる予定である。氏らの得た教訓のひとつは、リモートモブテストを有効なものにするためには、リモート参加者が他の誰よりも積極的にコミュニケーションする必要がある、ということだ。最初に直面した問題は、ローカルチームがリモートメンバをセッションに呼ぶことを忘れたり、重要なことを伝え忘れたりする — つまり、存在を忘れてしまうということだった。これはつまり、リモートメンバが情報を要求したり、ローカルメンバが彼らを常に気に掛けることが極めて重要だ、ということである。

InfoQはMira Kottmann氏にインタビューして、リモートモブテストの実施方法、直面した課題やそこから得た教訓、実施する上でのヒントなどを聞くことにした。

InfoQ: リモートモブテストを実施しようと思ったきっかけは何でしたか?

Mira Kottmann: 2018年初め、私がBredexにテクニカルテストコンサルタントとして参加した頃には、チームの分断やコミュニケーション文化の不足、ソフトウェア品質の低さといった問題がありました。開発者たちは、テストや品質を自分たちの責任だとは思っていなかったのです。テスタと開発者の距離を近付けてコミュニケーションを改善し、開発者の品質意識を向上させるために、チーム全体で定常的にモブテストを行うことを提案しました。そのセッションが確立した後に、2人のリモートチームメンバが参加することになったのです。すぐに彼らもセッションに参加して、私たちが獲得したものと同じ品質意識を持ってもらうことにしました。

最初のセッションまで、リモート参加することによって発生する問題については、あまり考えていなかったのです。例えばユーザに参加してもらう時と同じような調子でセッションを始めたのですが、すぐにうまく行かないことに気付きました。経験したことのない、未知の世界に足を踏み入れたことが分かったのです。

チームメンバ全員にとって、リモートメンバとのモブテストセッションの管理は初めて経験するものでした。不安もありましたが、同時に新たな挑戦への興奮もありました。

InfoQ: 最初のリモートモブセッションでは、どのような問題があって、どのように対処したのでしょうか?

Kottmann: 最初に見つかった問題は、全員が理解できる共通の言語がない、ということでした。リモート参加者のひとりはハンガリー語とドイツ語、もうひとりはハンガリー語と英語しか話せなかったのです。もちろん私たちは、誰もハンガリー語を話せませんでした。ですから最初はドイツ語でセッションをして、重要なポイントを英語に翻訳することにしたのですが、うまくいきませんでした。共通の言語が必要なことが明らかになったので、ドイツ語を話せないハンガリー人のメンバ全員がドイツ語を学ぶ必要がある、ということを決めました(付け加えておくと、彼はよくやってくれました)。残念ながら、もうひとりのハンガリー人のメンバが今年の夏にプロジェクトを離れたので、共通言語としてもうひとつ、英語も取り入れることになりました。リモートのドイツ人メンバについては、ドイツ語と英語を併用することでうまく行っていますが、少なくともリモートセッションについては、現在でも英語が中心になっています。

もうひとつの問題は、リモートへのコントロールの受け渡し方法です。一番うまくいく方法を探すために、さまざまなテクノロジを試してみました。最初はSkypeのカンファレンスコールを試したのですが、コントロールをハンドオーバするとソフトウェアが非常に遅くなり、効率的な作業を続けられなくなってしまいました。次にTeamViewewを試しましたが、これも私たちのニーズには合いませんでした。そこでMicrosoft Teamsを使ったところ、コントロールの共有が非常にうまくいっただけでなく、迅速なコミュニケーションとファイル共有も使用できるようになったのです。

また、当初は音質もあまりよくなかったので、スピーカを2つ導入しました。さらにチーム同士のつながりをよくするために、リモートから私たちを、私たちからリモートを見るためのカメラも用意しました。

InfoQ: 通信手段には何を使用していますか?

Kottmann: いろいろ調べた結果、セッションにはMicrosoft Teamsを使うことにしました。スクリーンを共有したり、コントロールをやり取りするのが簡単だからです。現在はすべてのセッションに、4KカメラとJabraカンファレンスルームスピーカを使用しています。

InfoQ: どのような方法で、モブテストに全員が参加できるようにしているのですか?

Kottmann: 当初はセッションにクッキーやチョコレートを持ち込んで参加してもらうようにしていたのですが、リモート参加によってその手は使えなくなりました:D

セッションでの私は、テスタよりもモデレータの役割をすることが多くなっています。セッションの間は、集中していない開発者を見つけて、多くの人たちのアイデアや考えを聞き出すようにしています。

さらに、全員の参加意識を維持するため、5分毎にドライバを交代するルールも導入しました。最初は10分だったのですが、私たちには長過ぎたようだったのです。ドライバを交代するタイミングと割当順の管理には、Mob Timeというオープンソースツールを使っています。もちろん、リモート参加者もドライバにならなくてはなりません。

InfoQ: リモートモブテストでうまくいったことと、いかなかったことを教えてください。

Kottmann: 共通の言語が不可欠なのは間違いありません。

チームメンバ全員がよい関係を構築できるように努めました。これについては、当然ですが、ランチなどを一緒に取ることができれば簡単になります。リモート参加メンバと親しくなるには、多くのコミュニケーションを持つ必要があります。

リモートの状況に対処する術を学んでからは、すべての事がうまく運ぶようになりました。

InfoQ: リモートモブテストを希望するチームに対して、何かヒントになるようなことはありますか?

Kottmann: セッションのコントロールをやり取りする上で都合のよいソフトウェアをリサーチしてください。後は、よいスピーカを用意することです。チームの関係性を進める上では、カメラも役に立ちます。

セッションではモデレータを用意して、チームの状況監視と全員参加の維持に徹するようにするとよいでしょう。

作業に関係のないことでもよいですから、とにかくたくさんの質問をして、チームメンバ全員、特にリモート参加メンバのコミュニケーションスキル向上に努めてください。

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