AWSは先日、re:Invent conferenceでmyApplicationsの一般提供を発表した。AWS Management ConsoleのmyApplicationsは、顧客がAWS上のアプリケーションのコスト、健全性、セキュリティ体制、パフォーマンスをより効果的に管理、監視するのに役立つ。
myApplications機能は、ユーザーがコンソールのホームからアクセスでき、アカウント内のアプリケーションを一覧表示するApplicationsウィジェットにアクセスできる。さらに、新しいアプリケーションの作成 ウィザードを使用して、コンソール内でAWSアカウントのリソースをリンクするアプリケーションを作成できる。作成されたアプリケーションは自動的にmyApplicationsに表示され、ユーザーはそれらを便利に管理し、アクションを実行できるようになる。
コンソールホームのmyApplicationsのスクリーンショット（出典：AWS News Blog）
コンソールのアプリケーションウィジェットでアプリケーションを選択すると、ユーザーはアプリケーションのダッシュボードで主要なアプリケーションメトリクスの包括的な概要にアクセスできるようになり、アプリケーションの問題の特定と最適化が容易になる。
AWSの主席デベロッパー・アドボケイトであるChanny Yun氏は、次のように書いている。
アプリケーションダッシュボードのワンアクションで、アプリケーションパフォーマンスのためのAmazon CloudWatch、コストと使用量のためのAWS Cost Explorer、セキュリティ発見のためのAWS Security Hubウィジェットなど、関連するサービスの特定のリソースに対してさらに深く掘り下げてアクションできる。
アプリケーションのコンピュートリソースを要約するCompute ウィジェット、アプリケーションに関連するリソースのアラームとアラート、サービスレベル目標（SLO）、CloudWatch Application Signals からの標準化されたアプリケーションパフォーマンスメトリクスを表示するMonitoring and Operationsウィジェットなど、いくつかのウィジェットが利用できる。
さらに、別のウィジェットであるCost and usageウィジェットは、AWS Cost ExplorerからAWSリソースのコストと使用状況を可視化し、アプリケーションの現在および予測月末コスト、上位５つの請求サービス、月次アプリケーションリソースコストトレンドチャートを含む。
クラウドアーキテクトでAWSコミュニティビルダーのAndrii Melashchenko氏は、LinkedInの投稿で次のように述べている。
Werner Vogels氏が、#コスト、#健全性、#パフォーマンスを測定するためのmyApllicationダッシュボードを発表したことに大きな拍手を送りたい！
あなたの上司のために、次のことができるようになった。
1.あなたのクラウド・ネイティブ・アーキテクチャのコストは～100ドルであることを示すことができる。
2.再アーキテクチャの予算を申請して、コストを ~1$ にする。
AWSの最大の競合であるMicrosoftとGoogleは、現在、Azure portalやGCPコンソールで同じ機能を直接提供していない。Azureの中では、ユーザーはコスト管理やアドバイザーのような様々なサービスを個別に参照できる。同様に、Googleも同様だ。
最後に、myApplications機能は現在以下のAWSリージョンで利用できる。米国東部（オハイオ、バージニア北部）、米国西部（カリフォルニア北部、オレゴン）、南米（サンパウロ）、アジア太平洋（ハイデラバード、ジャカルタ、ムンバイ、大阪、ソウル、シンガポール、シドニー、東京）、欧州（フランクフルト、アイルランド、ロンドン、パリ、ストックホルム）、中東（バーレーン）リージョンだ。