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レトロスペクティブの変化を曲げない

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アジャイルチームは、しばしばレトロスぺクティブ(参考記事リンク)の間は変化について話すのは簡単だと思っているが、レトロスペクティブ後に実際にその変化をもたらすのは 必ずしもそう簡単なことではない。ソフトウェア開発の人的側面に関してよく知られたソートリーダーであり、Agile Retrospectives: Making Good Teams Great(リンク)などの書物の共著者であるEsther Derby氏(リンク)が、改善に向けた個人的な取り組みから得た経験を詳述し、変化をもたらすにはどのようにするとうまくいくのかについていくつか提案している(リンク)

アジャイルチームの多くが、レトロスペクティブを使用し、真の目的(前進するための改善方法を学んだり、その改善を実装するための計画の立て方)を達成す るためのその情報を活用せずに、過去についてばかり話すという罠にはまる。つまり、レトロスペクティブ後に変化をもたらすことができないチームは、概して レトロスペクティブをおこなうことでも、時間を無駄にしている。

Esther氏は「 レトロスペクティブに問題があるのではなく、問題はレトロスペクティブで特定した変化について、チームのとらえ方に問題があるかもしれない」と強調してい る。このことを例証するために、自身の生活で試みた2通りの変化に関する話を取り上げている。その1つ目は「簡単な」変化(専属のトレーナーなしでジムで トレーニングをする)であり、それは失敗した。もう1つは「難しい」変化(10ポンド減量する)であり、それは成功した。

Esther氏はこの経験で得た2つの有益な教訓を説明している。
教訓 1: 1つ目の変化ではよくまとめられた目標がなかった。ジムに行こうが行くまいが、トレーナーの代金がかからないことで、金銭的に節約できた。それが、成功だ と言うかもしれない。しかし、2つ目の目標には暗示的な部分があり、それは体型を保つことであった。おそらく「自立してエクササイズする」など、目標を違 う形で設定していたなら、もっとうまくやれたのかもしれない。チームはレトロスペクティブアクションの裏にある暗示的な目標や価値を見据えて、明確的およ び暗示的な目標の両方が確実に調整されて並んでいるようにする。

目標をうまく設定したとしても、教訓 2に対処しない限りは、結果は変わらなかっただろうと踏んでいる。

教訓 2:最初の目標が容易だと考えていた。それは頭を使わなくても良い非常に簡単なことだと思っていたので、成功へと駆り立てるような方法で変化をもたらす計 画を、頭を使わずに考えた。チームが簡単な変化に直面すると思った場合、単純な習慣さえも変えるのがどれほど難しいかを理解しない場合がある。その変化を 単純かつ容易なこととして取り扱うと、簡単に失敗する。
Esther氏は、チームが試みている改善が成功する可能性を高めるため、一連の提案をしている。その提案を以下のように簡潔にまとめている。
  • フィードバック:成功を評価するために使用するフィードバックメカニズムを前もって理解し、進み具合を見守る
  • 構造:ある組織化された方法を策定し、しようと決めたことをおこなう明白な機会を与える
  • サポート:確実に人とのつながりを持ち(少なくともお互いに)、励みになるようサポートのネットワークを提供する

Esther氏は、最後の提案をしてアドバイスを完結している。それは、Force Field分析(リンク)のようなものを使って、変化を促進したり、それを抑制する要因を特定し、前進計画を定める際に、自分に有利になるようにその情報を使用するというものである。

自分で記事(リンク)を確認し、感想を皆で共有するようにしてほしい。

原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2008/09/making-retros-stick

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