InfoQ

News

Visual Studio 2010と.NET 4.0 ベータ1

作者 Al Tenhundfeld , 翻訳者 猪股 健太郎 投稿日 2009年5月31日 午後3時2分

コミュニティ
.NET
トピック
.NETフレームワーク

原文(投稿日:2009/6/1)へのリンク

多くのCTPを経た後に、マイクロソフトはVisual Studio 2010と.NET 4.0のベータ1をリリースした。当初はMSDNサブスクライバでしか入手できないが、今回の長く待ち望まれたリリースには、ASP.NET 4.0の強化、SharePoint開発の改良、並列プログラミングやクラウド開発のより良いサポート、そしてアプリケーション・ライフサイクル管理の新しい機能が含まれている。ベータ版は5月20日水曜日からMSダウンロードで一般公開される(水曜日まではアクティブにならない)だろう。

.NET Frameworkの構成要素の中でおそらく最も期待されているであろうASP.NET 4.0には、多くの新機能と改善点がある

  • 中核部分の改良: 拡張可能な出力キャッシングとセッション状態の改良
  • AJAXライブラリの改良(より良いJavaScript APIなど)
  • Webフォームの改良: ClientIDの操作、粒度が細かくなったViewStateコントロール、データバインド可能なコントロールの改良(ListView)
  • ルーティング
  • Dynamic Data

ASP.NET MVCがVS 2010 ベータ1には含まれていないことに注意する必要がある。"現状では、VS 2010 ベータ1でMVCプロジェクトを開こうとすると、プロジェクトの種類がサポートされていないといったエラーメッセージが表示されるだろう。今のところ簡単な解決策は、プロジェクトファイルからASP.NET MVCのProjectTypeGuidエントリを取り除くことである。"

次期Visual Studioと.NET Frameworkにおける他の目的は、新しいトレンドをサポートすることである。クラウド(特にWindows Azure)開発や並列マルチスレッドプログラミングの更なる統合が期待できる。

並列プログラミングの改良にはラムダ関数を使いSTLと連携できるネイティブC++ライブラリが含まれ、.NET FrameworkのParallel Extensionsは命令的なデータやタスクの並列化と宣言的なデータの並列化をサポートする。

.NET Framework 4.0も、P-LINQや、並列化に対応した言語セマンティクスやフレームワーク・コンポーネントといったテクノロジによって、フレームワークの中核から並列アプリケーション構築をサポートします。Visual Studio 2010は、並列開発を統合サポートします。Visual Studio 2010では、デバッガはコードの並列性を意識して、異なる並列実行ユニットにまたがったデバッグの実行中にアプリケーションの実行状態を提示することができます。デバッガは、タスクとスレッドウインドウや、個々のタスクの実行パスを視覚的に表示するマルチ(サボテン状)スタック表示ウィンドウといった、並列コードのためのカスタム表示も可能です。

Visual Studio UIシェルは、乱雑さの除去、よりリッチな操作フィードバック、ドキュメントとウィンドウのフローティングの改良を狙ってWPFで書き直された。

Visual Studio 2010のSharePoint開発も次のような点が改良されている。新しいテンプレートとデザイナとエクスプローラによるカスタマイズ能力の強化、ワークフローの連携と開始の統合管理、F5キーによるSharePointアプリケーションの配置とデバッグ、そして、サーバーエクスプローラによるSharePointサイト・ナビゲーションの改良である。

Visual Studio Team Systemにも多くの新機能がある。改良されたアプリケーション・ライフサイクル管理、履歴付きデバッグが可能なマイクロソフト・テストランナー、リアルタイム・コード・モデリング・ツール、テスト影響分析、ゲーテッド・チェックインやブランチの視覚化やビルド・ワークフローといったバージョン管理機能の強化などである。

ブックマーク
digg+,
reddit+,
del.icio.us+,
dzone+,
slashdot+
Hatena

特集コンテンツ一覧

アジャイルにおけるプロジェクトマネジャーの役割

この記事では最初に一般的に産業界でのプロジェクトマネージャーの役割について説明し、それから、アジャイルにおけるコーチ/ファシリィテーターの役割にあてはめてみます。

アレグザンダー祭りにて、James.O.Coplienが語るアジャイルとスクラムの源流とは

「パターン」と呼ばれる設計手法をご存知ですか?この建築の分野ではじまった設計の形式知化手法、および、使う人と作る人の対話のプロセスは、私たちソフトウェアの世界に援用されて1995年に「デザインパターン」という書籍で注目を浴びました。さらに、アジャイルと呼ばれる開発手法には、ユーザーといっしょに対話をしながら設計を進める「パターン」の思想が脈々と引き継がれているのです。

仮想パネル:ソフトウェアアーキテクチャの文書化について

この仮想パネルでは、特に、アジャイルソフトウェア開発環境におけるソフトウェアアーキテクチャの文書化について、Len Bass氏、Grady Booch氏、Paulo Merson氏、Eoin Woods氏に話を聞いた。

HTTPSコネクションの最初の数ミリ秒

HTTPSコネクションを確立するとき、一体何が起こっているのだろう。この記事では安全なコネクションを準備するためにクライアントとサーバの間でどのようなデータの交換が行われているのか、バイトレベルまで詳細に分析する。

Modular Java:動的なモジュール化

Modular Javaシリーズの第3弾は、動的なモジュール化、どのようにバンドルのクラスが解決され、どのように生成され、消滅するのか、どのようにお互いに通信するのかについて、議論する。

分散バージョン管理システムの詳細なガイド

分散バージョン管理システムへの関心や採用は増え続けています。この記事では、分散バージョン管理システムのコンセプトを紹介し、git、Mercurial、Bazaarの3つについて詳しく見てみようと思います。

Modular Java:それは何なのか?

ここ数年にわたって、Javaのモジュール化は活発に議論され続けている話題である。いくつかのJSRによってJavaの進化におけるモジュール化の必要性が示されている。モジュール化の意味するところは何で、なぜそれを気にかけるべきなのだろうか?

Modular Java:静的なモジュール化

Modular Javaシリーズの第2弾は、静的なモジュール化、バンドルの作り方、OSGiのエンジンにそれらをインストールする方法、バンドル間の(バージョン付き)依存性の設定のしかたなどについて扱う。