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World IPv6 Launch Day - IPv6 が広く利用可能に

作者 Alex Blewitt , 翻訳者 吉田 英人 投稿日 2012年1月24日

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原文(投稿日:2012/01/18)へのリンク

Facebook や Google などのウェブサイトが 24 時間にわたって IPv6 接続を試験運用した昨年の World IPv6 day (2011年7月8日) の成功に続いて, Internet Society はそのほぼ1年後を World IPv6 Launch Day (2012年7月6日) とすることを発表した。Google,Facebook,Yahoo,Being が IPv6 サービスを再開し,それ以降も継続的にサポートを行う計画だ。

IPv6 は IPv4 を発展させたもので,現在よりもはるかに多数のアドレスが利用できるようになる。IP アドレスのグローバル管理機構は 昨年,IPv4 アドレスをすべて使い切った。その再配布を行う地域単位の管理機構でも,今年後半にはアロケーションが枯渇する見込みであるため,今回の計画は時期を得たものだ。さらに IPv6 には暗号化の組込サポートや,インターネット接続デバイス数の増加対策としての NATルータ (これにはスケーラビリティ上の問題がある) が不要になるといったメリットもある。最近のオペレーティングシステム (モバイルデバイスも含む) は,すべて IPv4 と IPv6 の両方をサポートしている。経路を提供するインターネットキャリアでは,すでにルーティングの大部分が IPv6 で行われている。残された重要な問題は,家庭への IPv6 の導入だ。

World IPv6 Launch Day にはこの他にも,消費者指向のデバイスメーカに対してネットワーク機器への IPv6 サポート導入を促進させる,という目標がある。現在は ISP に接続しているユーザのほとんどすべてが IPv4 を使用していて,IPv6 への接続は Hurricane ElectricSixXS などを介して行われているのが実情だ。エンドユーザのルータが上位 ISP に対して IPv6 で接続可能になれば (ISP 自身も 6-to-4 接続を提供してはいるが) ユーザからは IPv6 で接続し,デュアルコネクトでないサイトへのフォールバック手段としてIPv4 を利用する,という運用が実現される。

古きを捨て,新しきを得る?

今回の IPv6 Launch Day の発表は,Wikipedia などのサイト が SOPA と PIPA への反対表明としてブラックアウトを行う直前のことだった。これら2つの法案は先日の連邦議会に提案され,現在は論議の的になっている。これらの法案では,DNS の恣意的な切断が認められている。DNS はドメイン名 (www.infoq.com のような) を IP アドレス (IPv4 アドレスでは 63.246.7.184,IPv6 ならば 2a00:1098:0:86:1000::11) に変換するために使用されるプロトコルだ。このような通信の無効化が適正な手続きなしに実施される可能性があるならば,オンライン状態と称されているサイトが,いつ切断されるか分からない脅威と無関係ではいられなくなる,ということになるだろう。Wikipedia 以外にも The Daily WTFThe OatmealXKCDArs Technica など多数のサイトが,バナーやユーモアを持った抗議の表示を掲げている。

この件が DNSSec と呼ばれている次世代 DNS に影響を与えるのではないか,という懸念もある。DNSSec ではドメイン名レコードに暗号化ハッシュを適用して,プライベートキーなしにはエントリ変更を不可能にするのだが,まさにこの機能 が SOPA/PIPA による DNS の第3者ハイジャックを阻止することになるからだ。

主流メディアによる活発なニュース報道が行われ,多くの人が呆れているこのSOPA/PIPA 法案が今後どうなるにせよ, デバイスを接続するために必要な実 IP アドレスは今にも枯渇しそうな状況なのだ。DNS が運用不可能な事態になれば,Web サイトへの接続は非常に困難なものになる。その一方で DNS さえあれば,IPv4 と IPv6 のいずれを使うかということは,エンドユーザにとっては透過的な,意識する必要のない問題でもある。

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