AppleがOS XとiOSプラットフォームに向けての新言語Swiftを導入したことで、開発者コミュニティからの関心に火がついている。たった数日間で、Stack Overflowではすでにほぼ500の質問があがっており、GitHubクエリによれば約350のSwiftで書かれたリポジトリができている。
この言語の学習に興味を持つ人向けに、インターネットにはスタート地点となる有用なリソースが提供されている:
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プログラミング言語Swift(The Swift Programming Language)
AppleはiTunes上で電子書籍"The Swift Language Reference"を無料で利用可能にした。iTunesにアクセスするためにはAppleデバイスが必要だが、他の人にもその言語を学ぶチャンスはある。実際、同じ内容がAppleウェブサイト上でHTML形式で利用可能である。この言語の新規性を考えれば、この電子書籍は確実に基本となるリソースであり、言語のすべての側面を、C/Objective-Cとの相互運用性も含めてカバーしている。
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Swift言語ハイライト(Swift Language Highlights)
RayWenderlich.comから出ているもので、Objective-C開発者の視点からSwiftで導入された新機能のいくつかについて紹介した短いプレゼンテーションである: 型推論、ジェネリクス、switch文、定数性が紹介されている。
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Swiftで Objective-Cクラスを使う方法(How to use Objective-C Classes in Swift)
Mark Petherbridge氏によるステップバイステップガイド。SwiftからObjective-Cを使えるようにするための橋渡しヘッダ(bridging header)の作るために、どう取り組むかについて記述したもの。
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Swiftを使ってiOSアプリを開発する(Developing iOS Apps Using Swift)
Jameson Quave氏による、SwiftでゼロからiOSアプリを開発し始めるための5部シリーズのチュートリアル。このチュートリアルは次のトピックをカバーしている: "hello world"アプリの作成、ウェブAPIリクエストとそれによって得られるJSONのパース、プロトコルとデリゲートを使うベストプラクティス、インタラクティブテーブルビュー、非同期イメージロードとキャッシング。
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見る側のレベル(初心者、中級者、上級者)ごとにまとめられたSwift言語についての学習リソースのコレクション。GitHubの興味深いプロジェクトセレクションも含んでいる。
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Swift言語チートシート(Swift language cheat sheet)
RayWenderlich.comからのもう一つのリソースで、最も重要なSwiftの文法を1ページにまとめたもの。次をカバーしている: クラス実装、メソッド宣言、オブジェクトのインスタンス化と利用、変数宣言、制御フロー、文字列/配列/ディクショナリの簡単な例。
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チュートリアル、動画、リポジトリを登場順に並べた巨大なコレクション。
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SwiftとScalaの比較表(Swift vs. Scala Comparison Sheet)
SwiftとScalaの文法を比較したもの。制御フロー構造、表現、宣言、パターン、型を含む。
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Swiftリソースを集めたもう1つのサイト。Appleの"The Swift Programming Language Book"をMOBI、PDF、ePub形式で提供している。さらに、開発者が考えやソースコードを共有するためのコミュニティセクションも提供している。
この言語を導入した背景やLLVMとの関係についてはInfoQ上のこのAlex Blewitt氏の投稿も参照のこと。
Swiftは現在、すべてのAppleデベロッパプログラムに登録した開発者に向けてAppleが公開したXcode 6 developer preview内のみで利用可能である。