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Adobe MAX Japan 2007: ケビン・リンチ氏が最新動向について語る

| 作者: 田島 一輝 フォローする 0 人のフォロワー 投稿日 2007年11月1日. 推定読書時間: 6 分 |
日本時間の11月1日から2日にかけて、東京・お台場にてアドビシステムズ主催の開発者向けカンファレンス「Adobe MAX Japan 2007」が開催されている。アドビ本社では10月にはシカゴで「Adobe MAX」を開催している(関連記事)
FlexやAIRなど開発者が気になる発表を立て続けに行っているアドビが、「CONNECT、DISCOVER、INSPIRE」をテーマにこのカンファレンスにおいていろいろな発表を行っている。

カンファレンスの基調講演として、プラットフォーム事業部担当シニア バイスプレジデント兼チーフ ソフトウェア アーキテクトであるKevin Lynch氏がアドビの最新動向について語った。

まず、新しいメディアとしてWebが台頭してきており、またそのWebについてもPCだけではなく、各種モバイル、各種デバイスへ配信されていること、そのWebについて、アドビはいろいろなソリューションを提供しているということを挙げた。
また、Webアプリケーションを構築するにあたり、動作を簡素化すること、そしてアニメーションを利用することが重要だと述べた。


次にFlashについての話題に移った。
Flashは今はビデオフォーマットの一つとして注目されており、現在のWeb上で配信されているビデオの70%はFlashで配信されている
このFlashビデオについても、H.264に対応させた新しい「Adobe Media Player」において、現在の480p程度の解像度だけではなく、今後は780p、1080p等高解像度の対応をしていき、全画面表示に耐えうる画質にする、とのデモを交えた説明があった。
また、Adobe Media Player上でビデオと広告のオーバーレイ表示が可能だとし、Flashビデオは広告モデルとしての活用も出来るということである。
Adobe Media Playerは現在Adobe Labsからプレリリース版がダウンロード(英語)出来る。


次はRIA(Rich Internet Apprications)実行環境の「AIR」である。
ここでは具体例として「buzzword(関連記事)」というアプリケーションのデモと、セールスフォースとの連携デモを行った。このbuzzwordはFlexをベースとしたワープロツールであり、Action Sprictを使用しているため、既存のスプリクトベースのアプリケーションより10倍も早いという。
最大の特徴として、Webアプリケーションからデスクトップへ移行し、ネイティブドキュメントとして扱うこともできる。
ローカルののドキュメントも、オンライン上のドキュメントをオフラインとして編集も出来る。
これらはすべてAIRのテクノロジを使っている。

AIR1.0の完成が間近であり、最終的にAPIを凍結させてしまうとのことである。気になる人は早めにLabsからダウンロード(英語)してフィードバックしてほしいとのことだ。

また、Kevin氏はAIRアプリケーションはまだベータ版にもかかわらず、AOL、fedex、Yahoo、ebay、NASDAQ、SFDC、SAP等の企業が採用していると述べた。

その他のAIRのデモとしては、あるプラットフォーム上で次々にアプリケーションを切り替えていき、気に入ったアプリケーションの一部を切り取り、デスクトップ上に貼り付けることが出来るデモ、Google Analiticsの統計情報をチャートで表示、Google Mapとマッシュアップしてアクセス元をMap上にポインティングし、さらにAIR上の
PDF生成機能を利用しレポートをPDFで生成するデモを行った。


「Flex」としては、来年リリース予定の「Flex 3」の話題が挙がった。「Flex 3」の特徴としては以下の通りである。
  1. 完全なるプロファイラの提供 メモリ内のデータの状況を逐一見ることが出来ることにより、アプリケーションの状況を理解できる。
  2. インテリジェントなプログラミング環境の提供
  3. より高度なデータビジュアライゼーション(視覚化)コンポーネントの提供
  4. Flexフレームワークキャッシングの提供 アプリケーションやムービーのサイズを押さえることができる。
この中で1. と2. についてはデモも行った。


他には、次期Flash Player「Astro」の紹介も行った。新しいテキストエンジン、新しいレンダリングエンジンを実装するという。


また、RIAアプリケーションの構築支援ツール「Thermo」の紹介も行った。デザイナが直感的にRIAを作れるアプリケーションで、静的なデータを高度なRIAに変換するいろいろな機能を持っており、ソースコードはアドビ独自「MXML」で生成されるという。
これにより、デザイナとデベロッパが融合され、生産性を挙げる事ができるという。
まだ初期バージョンとのことだが、フォトショップで作ったイメージ(pstファイル)をThermoへインポートし、RIAアプリケーション作るというデモを行った。
Thermoのベータ版は来年リリース予定だという。

最後に、ゲストとしNTTドコモの執行役員 マルチメディアサービス部長の夏野 剛氏が登壇し、ドコモとアドビのこれまでの提携成果や事例について紹介を行った。

夏野氏によれば、Adobe Readerを携帯に入れたのはドコモが最初であり、現在では、らくらくホン等一部の機種を除いてほとんどがFlash対応になっており、Flash対応携帯の累計販売台数は7,961万台(2007年度)とのことである。
例えば、ドコモのポータルであるi-mode potalへのアクセスのうち、94%がFlash対応端末からのアクセスであるという。

夏野氏によれば、
Flashの登場により、サイト構築においてデザイン・ファッション性が重要となってきた。これが(Flashの)最大の文化的貢献である。Flashやより人間に近いユーザインターフェースを実現しており、ユーザインターフェースが良くないと専門家とオタクしか使わないインフラになってしまう。
とのことである。

夏野氏が担当するマルチメディアサービスは毎年1,000億円の増収となっており、今年度も1,000億円以上の増収が見込めるという。いろいろ言われるほどドコモは落ち込んでいないそうだ。

次に、夏野氏は901is以降に導入されているPDFビューアーについて、搭載端末が累計2,591万台に達したことを明らかにした。本日発表した905iシリーズは全機種VGA液晶を搭載し、今まではPCしか出来なかったことが携帯でもどんどん出来るようになってくるという。

また、Flashを利用したサービスである、iチャネルについての紹介を行った。さらに、iチャネル内のサービスである「おこのみチャネル」の紹介を行い、参加者におこのみチャネルへの参加を呼びかけた。

最後に、ドコモはアドビとのコラボレーションを今後も行っていくと述べた。

その他の各講演の中でアドビは「ユーザーエクスペリエンス」という言葉を多用しており、これからもアドビはユーザ、デベロッパ双方に自社のソリューションを用いて「新しい体験」を与えていくのだろう。

InfoQ JapanではAIRをはじめとするアドビ社が提供する技術については今後も注目をしていく予定だ。
Adobeの関連記事はこちらから:http://www.infoq.com/jp/adobe
AIRの関連記事はこちらから:http://www.infoq.com/jp/air
Flexの関連記事はこちらから:http://www.infoq.com/jp/flex
RIAの関連記事はこちらから:http://www.infoq.com/jp/ria

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